江の島エンジニアBlog
MySQL

MySQLのBULK INSERTでデッドロックを回避する

Railsでactiverecord-importを使ってバルクインサートをする時にDeadlockエラーが出たので対処しました。バルクインサートをする時にはINSERT順を気をつけないといけませんねという話です。 (2015/04/05)

MySQLのBULK INSERTでデッドロックを回避する

MySQLのBULK INSERTでエラー発生

ログ集計した結果をテーブルにBULK INSERTしていたら

ActiveRecord::StatementInvalid: Mysql2::Error: Deadlock found when trying to get lock; try restarting transaction: INSERT INTO `books` (`id`,`name`) VALUES ...

というデッドロックエラーが発生しました。

BULK INSERTのエラー原因調査

ということでデッドロックの原因を調べてみたのですが、インサート順がインデックスに沿っていないことがまずかったようです。(参考: mysql deadlocks with concurrent inserts

デッドロックが発生してしまうケース

例えば以下のような場合にまずいことになります。

まず、テーブルが

id name
1 ActiveRecordの本
2 PostgreSQLの本

となっていて、nameカラムがUNIQUEキーになっていたとします。

ここで、booksテーブルに対してプロセスAとプロセスBが

INSERT INTO `books` (`id`,`name`) VALUES (NULL,'Rubyの本'),(NULL,'Capybaraの本');
INSERT INTO `books` (`id`,`name`) VALUES (NULL,'MySQLの本'),(NULL,'Railsの本');

というBULK INSERT処理を同時に実行しようとするとデッドロックが起こる場合があります。

デッドロックが発生するまでの処理内容

デッドロックは以下のような処理順の場合に発生してしまいます。

  1. プロセスAがRubyの本をINSERTするためにPostgreSQLの本からRubyの本までのギャップロックA1を取得
  2. プロセスBがMySQLの本をINSERTするためにActiveRecordの本からMySQLの本までのギャップロックB1を取得
  3. プロセスBがRailsの本をINSERTするためにPostgreSQLの本からRailsの本までのギャップロックB2を取得しようとする
    • プロセスAが取得しているPostgreSQLの本からRubyの本までのギャップロックA1の解放を待つ
  4. プロセスAがCapybaraの本をINSERTするためにActiveRecordの本からCapybaraの本までのギャップロックA2を取得しようとする
    • プロセスBが取得しているActiveRecordの本からMySQLの本までのギャップロックB1の解放を待つ

図にすると

レコード プロセスA プロセスB
ActiveRecordの本   ギャップロックB1
Capybaraの本 ギャップロックA2
MySQLの本 ギャップロックA2 ギャップロックB1
PostgreSQLの本 ギャップロックA1 ギャップロックB2
Railsの本 ギャップロックB2
Rubyの本 ギャップロックA1  

という感じになります。

ご覧の通り

  • プロセスAがギャップロックB1の解放を待つ
  • プロセスBがギャップロックA1の解放を待つ

という形でデッドロックが発生してしまいます。

デッドロックの回避方法

このようなデッドロックはBULK INSERTする時の順番を気をつければ回避できます。

今回の場合だと

INSERT INTO `books` (`id`,`name`) VALUES (NULL,'Capybaraの本'), (NULL,'Rubyの本');
INSERT INTO `books` (`id`,`name`) VALUES (NULL,'MySQLの本'),(NULL,'Railsの本');

とすればOKです。

こうすると今回の例のような場合でも

レコード プロセスA プロセスB
ActiveRecordの本   ギャップロックB1
Capybaraの本 ギャップロックA1
MySQLの本 ギャップロックA1 ギャップロックB1
PostgreSQLの本 ギャップロックA2 ギャップロックB2
Railsの本 ギャップロックB2
Rubyの本 ギャップロックA2  

という感じになって解放待ちのギャップロックを辿ってもループしなくなるのでデッドロックを回避できます。

ということでBULK INSERTの際はINSERTの順番に気をつけましょう。

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